「誕生日を覚えられない人」が今すぐやるべき超カンタン記憶術【脳内科医が解説】写真はイメージです Photo:PIXTA

スマートフォンが普及した今でも、頭で記憶しておかなければならないものもいまだに多くある。英単語、人の顔と名前、よく使う電話番号、大切な人の誕生日、パスワード……今を生きるために必要な「物忘れをしないスキル」を脳のエキスパートが伝授する。※本稿は、加藤俊徳『衰えた脳を呼び覚ます すごい記憶力の鍛え方』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。

英単語を覚えられない人は
自分の記憶脳タイプを判別しよう

 私も英語がとても苦手でしたので(今も得意だとは思っていませんが……)、このお悩みは非常によくわかります。

「英単語を覚えられない」というのには、記憶脳タイプによって以下のパターンがあると考えられます。

(1)発音がわかるが、スペルが曖昧である

(2)スペルがわかるが、発音が覚えられない

(3)そもそも英単語の意味が覚えられない

 (1)は聴覚系が優位な聴覚系タイプ、(2)は視覚系が優位な視覚系タイプです。

 自分の記憶脳タイプを認識した上で、(1)の人は視覚系脳番地(下の図1)を使うような勉強、つまり「書いて覚える」が有効であり、(2)の人はリスニング教材を使用することや、自分自身でスピーキングをして、積極的に聴覚系脳番地を動かすことが効果的な学習法です。

(3)の人は、意味と英単語が脳の中でセットになりづらいという傾向にあるので、英単語と意味をセットで書き出してみたり、その言葉の語源を調べてみたりすることもよいでしょう。

8つの脳番地図1 8つの脳番地 同書より転載 拡大画像表示