ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の読者なら誰よりもよく知っているだろう。過去40年間、ウォール街が歴史的な成功を収めてきたことを。1980年以降、S&P500種指数は5500%超上昇している。米国の資本市場は世界の羨望(せんぼう)の的であり、ドナルド・トランプ大統領はそれをさらに強化する意向だ。トランプ大統領は、アメリカンドリームに資金を提供する上でウォールストリート(ウォール街)が果たす重要な役割を認識している。しかし、今度はメインストリート(労働者や中小企業を指す)が繁栄を分かち合う番だ。これが大統領の大胆な経済政策を貫く信念だ。最近の経済成長では多くの労働者家庭が取り残されたが、今度はそうならないようにしたいと大統領は考えている。トランプ氏の大統領就任後100日間で、われわれは世界貿易の再均衡化、米国の産業基盤の回復、そしてウォールストリートとメインストリートが共に成長できる経済の構築に向けた基盤を築いた。