娘たちへ――父が伝えたい「生きる力」
これから先、父としてそばにいられる時間は長くないかもしれない。だからこそ、残しておきたいものがある。
それは、「お金の稼ぎ方」だけではなく、「人生をどう生きるか」の考え方だ。父さんは、株式投資で成功したかもしれない。けれど、ただ儲けたい一心でやっていたら、ここまで続けられなかったと思う。
投資を通じて学んだことは、お金の増やし方だけじゃない。世の中の動きを読み、失敗から学び、信じたやり方を貫く姿勢。それは、どんな時代にも通用する「生きる力」だ。
再現性のある3つの投資法
父さんの初めての著書では、実際に使ってきた「再現性の高い3つの投資法」を惜しみなく紹介している。
どれも、娘たちが読んでもきちんと理解し、実行できるように書いたつもりだ。
だから難しい専門用語はなるべく使っていない。本当に大切なのは、知識の多さではなく、「正しい行動を、正しいタイミングで続けられるか」なんだ。
「お金」と「人生」のバランスを取るために
お金は、あれば安心できる。でも、それだけじゃ幸せになれない。人は、誰かの役に立っていると感じられるときに、本当の意味で「生きていてよかった」と思えるんだ。
医師として、投資家として、そして父として。僕が生きてきたすべての経験を、この1冊に込めた。
どうかこの本が、君たちの人生の中で、いつか役に立つときが来ることを願っている。そして、君たちがどんな未来を選んだとしても、胸を張って生きていけるように――。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。