医療アクセスが良くない地域に住む人々に
特に役立つだろう
著者らは、「この研究は、心臓病の個人的リスクをより深く理解するための第一歩だ」と述べている。Hernandez氏も、「この技術を使って心血管機能の基礎について、より深い洞察を得たいと考えている。そして、いずれは臨床的に応用可能なデバイスにしたい」と話している。
また、論文の共著者である同大学のRichard Sowers氏は、「ウェアラブルデバイスから大量のデータを取得し、そのデータを医師のいる場所に送信して、医師がそれを検討することができるようにしたい」と述べている。同氏は、「そのようなシステムは、農村部などの医療アクセスが良くない地域に住む人々に、特に役立つだろう」と期待を寄せている。
本論文の著者らは今後、研究対象者数を増やし、より長期間にわたる追跡調査を予定している。一方、スマートシャツの潜在的な可能性を検討している研究グループはほかにもある。
3月に開催された欧州泌尿器科学会(EAU2025、3月21~24日、スペイン・マドリッド)で、ローマ・ラ・サピエンツァ大学(イタリア)のAntonio Pastore氏らは、入院患者が退院した後にバイタルサインを追跡可能なスマートシャツの設計を発表した。
同氏は、「われわれの研究参加者はこのシャツの使い勝手の良さに気付き、9割以上の患者が自宅療養中に『常に気遣われているようで安全に感じる』と報告した」と話している。(HealthDay News 2025年4月15日)
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