【精神科医が教える】「見守る人」と「コントロールしたがる人」の決定的な違い

精神科医 Tomy: 精神保険指定医・日本精神神経学会専門医

健康精神科医Tomyが教える　１秒で不安が吹き飛ぶ言葉

2025年6月21日 7:15

相手を信じるのか、思い通りにしたいのか――無意識に押し付ける人の分かれ道
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 1秒で元気が湧き出る言葉』（ダイヤモンド社）など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる！

希望と期待

【精神科医が教える】「見守る人」と「コントロールしたがる人」の決定的な違い

『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）より

希望と期待は違うのよ。
希望は、願いを持つこと。
期待は、
自分の理想を押し付けること。
相手の成長を願うのは希望。
そこに怒りは起きないの。
もし、起きるのなら「こうなってほしいのに」
という押し付けが混じっているわ。
それに気づいたら、押し付けを取り除いて、
希望に変えていくの。

「希望」と「期待」はまったく別物です

一見似ているようでいて、「希望」と「期待」は本質的に異なります。

希望とは、相手や未来に対して静かに「こうあってほしい」と願う気持ちです。

一方で、期待には「こうなるべき」「こうしてほしい」といった、自分の理想を相手に押し付ける要素が含まれています。

怒りが湧いたときは「期待」になっていないかを見直す

相手の言動に対して怒りや失望を感じたとき、それは希望ではなく、期待が混じっているサインかもしれません。

つまり、自分の理想通りに動かないことに対して感情が揺れているのです。

押し付けを手放し、純粋な希望に変える

大切なのは、その“押し付け”に気づくことです。気づいたら、それを手放していきましょう。

希望は相手の自由を尊重し、見守る心です。期待を希望に変えることで、心はずっと軽く穏やかになります。自分自身も、相手も、より良い関係性の中で育っていけるようになります。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』（ダイヤモンド社）の著者による特別原稿です。