他にも「みかん」や「グレープフルーツ」もおすすめしています。柑橘類にはビタミンCとEが多く含まれ、食物繊維も多いので血糖値が上がりにくいのが特徴です。また、ポリフェノールの一種である「ヘスペリジン」も含まれているので、毛細血管を強化し、血流を改善する効果も期待できます。

 手に入りやすく安価な「バナナ」は、抗酸化作用という面ではキウイや柑橘類に劣りますが、目に嬉しい栄養素が含まれています。

 バナナは1本で約90キロカロリーあり、食物繊維が多く含まれる低GI食品です。必須ミネラルであるマグネシウムが多いことも特徴です。ビタミンB1、B2、B3、B6、葉酸などのビタミンB群も豊富に含まれています。バナナを食べることで、体の代謝機能を上げられます。

 バナナには、食物繊維だけでなく、「オリゴ糖」や「レジスタントスターチ」といった、腸内環境を整える成分も豊富に含まれています。これらの成分は腸内の善玉菌のエサとなり、「短鎖脂肪酸」と呼ばれる物質の生成を促します。近年、腸内環境と全身の健康との関連性が注目されており、目との関連性も研究されています。腸内環境を整えることは目の健康にも関連しています。

 バナナは目の健康に良い栄養素を豊富に含む果物ですが、食べすぎには注意が必要です。1日1~2本(約200g)を目安に摂取しましょう。腎臓病の方は、カリウムの摂取制限が必要な場合があります。また、糖尿病の方は、摂取量について、かかりつけ医に相談してください。

コーヒーを毎日飲む人は
眼圧が低いことが判明

 嗜好(しこう)品である「コーヒー」「チョコ」。仕事の間のコーヒーブレイクで、苦みと甘みを楽しんでいる人も多いでしょう。近年、このコーヒーやチョコが目の健康にも良い影響を与える可能性が報告されています。