頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

使えば一発で「仕事ができる人」になれる「2文字」の言葉とは?Photo: Adobe Stock

結論から先に言えない理由

「結論から話すのが苦手」という悩みは非常に多く寄せられる質問の一つです。
今回は、その問題に対する具体的な解決策を三つご紹介します。

まず一つ目のポイントは、「結論から話せるとき」と「話せないとき」の違いを自分自身で認識することです。

たとえば、ある話題については結論から話せるのに、別の話題ではそれができないということがありますよね。

この違いは何が原因だと思いますか?
実は、「恐れ」があるかどうかが大きな要因なんです。

たとえば、遅刻してしまったとき、「怒られるかもしれない」「気まずいな」といった恐れが先に立ってしまい、「実は昨晩12時に寝てしまって、朝起きられなかったんです」など、言い訳から入ってしまいます。

これは、恐れがあるからこそ、最初に結論を伝えることができないのです。

しかし、恐れがなければどうでしょうか。
たとえば親との会話で「今日何時に帰ってくるの?」と聞かれたら、「6時」とすぐに答えますよね。

このように、相手との関係性の中に恐れがなければ、私たちは自然と結論から話すことができるのです。

次に二つ目のポイントは、「疑問詞に集中する」ということです。
「なぜ」「何を」「どこで」「誰が」などの疑問詞に注目することで、相手が何を知りたいのかを明確にすることができます。

たとえば、「なぜ?」と聞かれたら理由を答える、「どこで?」と聞かれたら場所を答えるというように、疑問詞に応じた答え方を意識すると、話がシンプルになり、結論も明確に伝えやすくなります。

最後に三つ目のポイントは、「あえて『結論』という言葉を使う」ということです。
実際に討論番組などを見ていて、「結論として私は反対です」といった表現を聞いたことがあるかと思います。

このように「結論から言うと~」と最初に明言することで、自分の中でも意識が明確になり、自然と結論から話す習慣がついてきます。

たとえば、「これ、売れるんですか?」という質問に対して、「結論、売れません」といったふうに答えるわけです。

以上をまとめると、結論から話せるようになるためには、まず「恐れ」があることを認識し、それに対して自信を持つことが第一歩です。

その上で、「今、相手が何の疑問を持っているのか?」という点に集中することで、より的確な返答が可能になります。

そして最後に、発話の際には意識的に「結論」「結論から言うと」といった言葉を取り入れることで、自然と結論から話す習慣が身についていきます。

ぜひ、これらの方法を日常のコミュニケーションの中で実践してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)