省エネを導く
大屋根の家

ある夏の日の計測値を紹介します。外が気温32度、湿度70%の日、リビングは気温26.5度、湿度48%です。玄関もほぼ同じ。エアコンによる効果だとしたら限られたスペースだけの数値になりますが、2階のエアコン1台だけの稼働にもかかわらず、玄関や浴室、さらにはクローゼットの中もほとんど同じ数値なのです。
これは断熱性、通気性が高いのに加え、開放的な間取りにしているため全室に空気が拡散しているからです。湿度の高いお風呂場も機械換気がいらないくらいです。
断熱性を高めていること、窓の設置場所や大きさを計算していること、ひさしによって日射量をコントロールしていることもポイントです。WB工法(編集部注/壁に二重の通気層を設置する工法。夏と冬で異なる役割を果たして一年中、快適な室温を保つ)による通気性、換気性の高さから室内の空気も常に高いクオリティを維持しています。
夏はエアコンを24時間稼働していますが、電気代は8000円未満とのこと。その理由は、高い省エネ性はもちろんですが、大きな屋根にあります。屋根には太陽光発電を設置しています。発電した電力が生活に活用されているのです。

