不動産の新教科書写真はイメージです Photo:PIXTA

新築住宅の高騰で
人気を集める中古物件

 人件費や建材価格の上昇などを背景に、住宅価格、中でも新築物件の高騰が続いている。そんな中、マイホームの新たな選択肢として注目を集めるのがリーズナブルな「中古物件」だ。価格はもちろんのこと、立地や生活環境、リノベーションやカスタマイズなど多様な可能性を秘める「中古」物件を選択肢に入れる消費者が目立つようになった。最近、さくら事務所でも「中古住宅の状態を詳しく確認するために、インスペクションを依頼したい」という相談が増えている。

 新築より安価であるとはいえ、マイホーム購入は大きな買い物であることは変わりない。しかしながら、中古住宅市場は多様性に富んでおり、築年数や維持管理状況などの条件によって品質にバラツキがある。「費用をかけて選んだ物件が希望からかけ離れていた」という可能性もあり、その意味では新築以上の選択眼・慎重さが求められるとも言える。では、より「コスパがいい中古物件」を選ぶためにはどのようなポイントに留意すべきなのだろうか。