著者がおすすめする設計
「太陽をつかんだ家」

私が営む事業を成功させる拠点、家族を養う拠点として建てたのが、我が家です。住み始めて10年ほど経ちますが、安心して快適に暮らせています。私個人としては事業展開を続けられており、家族それぞれが人生の目的を果たしながら成長していることに充実を感じます。この家はWB工法(編集部注/壁に二重の通気層を設置する工法。夏と冬で異なる役割を果たして一年中、快適な室温を保つ)と太陽光発電という、現在の平松建築が手がける家のベースともいえます。一見、平屋のようですが、これは太陽光発電の設置で片流れの大きな屋根にしているからです。反対側に空間ができ、そこが2階になっています。
もちろん、「こうしておけばよかった」という点はいくつかあります。この家を建ててから約10年の期間で、工法、建材、設備など家に関するさまざまなことが発展していますから。ただ、WB工法と太陽光発電の恩恵は日々感じています。この組み合わせは、きちんと施工さえすれば失敗はないと確信できました。
家族と一緒にいられる時間を楽しめる、なにものにも代えがたい家です。

