
豊田章男会長の「こんなクルマがほしい」という思いを
実現したリアルスポーツ
レクサスLBXは、プレミアムだけどカジュアルなSUV。サイズのヒエラルキーを超え、新たな価値を創造することに挑んだ意欲作である。開発コンセプトは、L=レクサス、B=ブレークスルー、X=クロスオーバーの車名のとおり、常識を打破した「本物を知る人が素の自分に戻って気負いなく乗れるコンパクトラグジュアリー」だ。
標準車の完成度も高いが、注目はMORIZO RR。豊田章男会長の「こんなクルマがほしい」という思いを実現したリアルスポーツだ。開発にはレーシングドライバーの佐々木雅弘選手が参画。開発関係者は、佐々木選手から、「どうやったら速くではなく、どうやったら楽しく走れるかを教えてもらった」と説明する。
最大の注目ポイントは、やはりパフォーマンス。パワートレーンは進化型GRヤリスと同じ、304ps /400Nmを発揮する1.6L直3ターボ(G16E-GTS型)。トランスミッションは8速ATと6速iMTが同価格(650万円)でラインアップされた。
外観はアグレッシブだ。MORIZO RRは、パワフルなエンジン性能を引き出せるよう、幅広の19インチタイヤを履かせ、車体から足回りまでパーフェクトに仕上げられている。空力性能を一段と磨いた4190×1840×1535mmのボディは標準LBXより20mm幅広く10mm低い。視覚的には数値以上にワイド&ローになったと感じる。