★子育てとは、子どもに同じことを何百万回も言う生活！ 誰がやってもそうなるので、どうせ言うなら楽しく言おう★
【総フォロワー数31万人】長年の教師生活で多くの親と接したなかから生まれた、熱い思いの詰まった言葉を365個掲載した書籍『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』が、あらゆる年代の親に刺さると話題。親力アドバイザーとして名高い教育評論家の親野智可等氏がいま子育て中の人に伝えたいことがあります。
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親はみんな、子どもに「いろいろなことにチャレンジしてもらいたい」と思っているはずです。でも、子どもが親の願うようにやってくれるとは限りませんよね。
では、子どもが「できない。ムリ」「難しいからイヤ」と言ったとき、どうすればいいのでしょうか？
こういうとき、ついやりがちなのがすぐに励ましたりアドバイスしたりすることです。例えば「できるよ。大丈夫だよ」「やってみなくちゃわからないでしょ。がんばって」などの励まし。あるいは「ゆっくりやればできるよ」「集中してやればできるよ」などのアドバイスです。
でも、親がこのようにいきなり励ましたりアドバイスしたりすると、子どもは「自分はこんなにイヤなのにわかってもらえない。自分の気持ちなんかどうでもいいんだ」と感じてしまう可能性があります。いわば親へのちょっとした不信感です。
また、「できない自分はダメな子だ。ママ・パパもそう思ってる」と感じて自己肯定感が下がってしまう可能性もあります。
そこで大事なのは、まずは「そうだね。難しそうだよね」というように子どもの不安や心配に共感してあげることです。すると、子どもは「わかってもらえた」と安心して、同時に親への信頼感も高まります。
その上で子どもの様子を見て、到底無理そうなら諦めたほうがいいでしょう。まだそのときではないということもありますし、この先機会はいくらでもありますので。
ただ、少しは可能性があるような雰囲気でしたら、さらにもう少し子どもの気持ちを聞いてあげるのもいいでしょう。「だってわたしさ、前にもうまくいかなったもん」「この前も転んじゃったもん」「こういうの苦手だし…」などというように。
このように気持ちを表現させてあげると、子どもも自分の中で漠然と感じていた不安や心配などのモヤモヤが整理できるようになります。
大人でもそうですが、漠然としたモヤモヤ状態だと必要以上にそれが大きくなってしまいます。話したり書いたりなどの言語化をすることで不安や心配の正体が整理できて、それで乗り越えられるということもあります。
ですから、子どもの話に全て共感してあげて、その上でさらに子どもの様子を見ながら「あのときより大きくなってるから、今度はうまくいくかもよ」「ママが手伝ってあげるからちょとだけやってみようか？」と軽く背中を押してあげてみるのもいいでしょう。
そうすれば、子どもも「自分の気持ちをわかってくれているママ・パパが言ってくれてるならやってみようか」という気持ちになれるかもしれません。
ただし、何度も言いますが、無理強いにはならないように気をつけましょう。そこで無理強いしてしまうと逆効果になりますので。
◆本原稿は、『子育て365日 親の不安がスーッと消える言葉集』の著者・親野智可等が子どもに関わるすべての人に伝えたい書きおろしメッセージです。
