「中学受験は親子の受験」と言われる。とはいえ、相手は小学生。なかなかエンジンのかからない我が子に伴走し、「やる気」を出させるのは至難の業だ。受験指導のプロで教育系YouTuberの“にしむら先生”こと西村創さんの新刊『中学受験のはじめ方』(KADOKAWA)から、子どもの背中を押す「たった1文字」の魔法の言葉を紹介する。
「ほめて伸ばす」のは難しい
多くの子育て本には「叱る」よりも「ほめて伸ばすのがいい」と書いてあります。確かに、ほめるより叱ることが多いと、子どもは反抗するか、心を閉ざして聞き流します。
でも、叱りたい状況で、気持ちにウソをついてほめると、親のストレスが溜まります。そもそも、宿題をせずにゲームをやり続けているような状況では、ほめろと言われても無理がありますよね。結局、叱ることで
「そのときだけは」なんとか勉強に向かわせる、というご家庭が多いのではないでしょうか。
そこで、「ほめる」よりも子どものやる気を引き出すコツをお伝えします。それは、今まで子どもにかけていた言葉から、1文字を変えることです。それだけで、子どもの反応が変わります。