「ゆるストイックに生きるコツ」ベスト1とは何か。
次々と新たなビジネスを仕掛ける稀代の起業家、佐藤航陽氏。数々の成功者に接し、自らの体験も体系化し、「これからどう生きるか?」を徹底的に考察した超・期待作『ゆるストイック』を上梓した。コロナ後の生き方として重要なキーワードは、「ストイック」と「ゆるさ」。令和のヒーローたち(大谷翔平、井上尚弥、藤井聡太…)は、なぜストイックに自分に向き合い続けるのか。『ゆるストイック』では、新しい時代に突入しつつある今、「どのように日常を過ごしていくべきか」を言語化し、「私自身が深掘りし、自分なりにスッキリ整理できたプロセスを、読者のみなさんに共有したいと思っています」と語っている。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

意識高い系か? 意識低い系か?
キツく言うとパワハラになる。
かといって、甘いことを言っても、成長できない…。
これからの時代、私たちは、どのように生きればいいのでしょうか。
「成長」「競争」「勝利」を求めるような意識高い系の生き方には、もう戻れない。
そんな気分ではないでしょうか。
その一方で、「無理をせず、最低限のことだけをこなせばいいよ」という生き方にも、心の底からは納得できませんよね。
「意識高くいるべきか? そのままでいるべきか?」
多くの人が、この間で揺れ動いています。
「何を基準に自分の生き方を決めればいいのか?」
そんな疑問やモヤモヤを抱える人は少なくないはずです。
ここでは、私自身が深掘りし、自分なりにスッキリ整理できたプロセスをみなさんに共有したいと思っています。
「意識高い系か? 意識低い系か?」という極端なスタイルをすすめるわけではありません。
自分の価値観を大切にしつつも、柔軟に適応する、「ゆるストイックな生き方」。それを提案します。
届きそうで届かない目標
人は、少しがんばれば達成できそうな目標があると、それに向かって挑戦したくなります。
達成が見えやすい小さな目標を設定し、さらに少しずつ難易度を上げることで、モチベーションが続きやすくなります。
たとえば、ダイエットやトレーニングでは、
「まず2キロ減らす」
「毎日10分運動する」
といった小さな目標を立てると、続けやすくなります。
さらに、徐々に目標を高くしていくと、達成感を味わいながら意欲的に取り組むことができます。
難易度が徐々に増すタスクは、ゲームでステージが進むごとに少しずつ難しくなるのと同じで、挑戦を楽しいものにしてくれます。
ゆるストイックに生きる「工夫」とは?
また、達成感を得るためには、自分の進歩を実感できる仕組みを取り入れることが大切です。
飲食店のスタンプカードやゲームのログインボーナスのように、小さな体験を積み重ねることで自信がつき、行動を続けることが楽しくなります。
この「小さな成功体験」の積み重ねが、目標への自信とモチベーションを高めるのです。
たとえば、毎日やったことを記録していくカレンダーや、進歩を可視化できるアプリなどを使うと、自分がどれだけ成長しているかが一目でわかります。
こうした工夫により、「あと少しで達成できる!」という感覚が強まり、目標への挑戦が続きやすくなります。
つまり、日々の取り組みで小さな目標を立て、少しずつ難易度を上げながら進歩を可視化することで、楽しくやりがいを持って続けられるようになります。
そのような工夫をすることで、淡々と日々を過ごす「ゆるストイック」という生き方が実現できるのです。
株式会社スペースデータ 代表取締役社長
1986年、福島県生まれ。早稲田大学在学中の2007年にIT企業を設立し、代表取締役に就任。ビッグデータ解析やオンライン決済の事業を立ち上げ、世界8ヵ国に展開する。2015年に20代で東証マザーズに上場。その後、2017年に宇宙開発を目的に株式会社スペースデータを創業。コロナ禍前にSNSから姿を消し、仮想現実と宇宙開発の専門家になる。今は、宇宙ステーションやロボット開発に携わり、JAXAや国連と協働している。米経済誌「Forbes」の30歳未満のアジアを代表する30人(Forbes 30 Under 30 Asia)に選出される。最新刊『ゆるストイック』(ダイヤモンド社)を上梓した。
また、新しくYouTubeチャンネル「佐藤航陽の宇宙会議」https://youtube.com/@ka2aki86 をスタートさせた。