誰でも大学に行ける時代だからこそ「行きたい大学」を選ぶ
――たしかにおっしゃる通りですね。一定のレベル以上でしか、あまり序列や格付けは聞いたことがないです。
びーやま:しかも、そういった序列や格付けは別に誰かが「格付けします!」と突然言い出したものではなくて、社会の空気的に自然と出来上がったものです。
「大学に優劣はない!」といったところで、消せるものではないですし、偏差値的にも研究実績的にも就職的にも、どうしたって優劣はつきますよね。
――むずかしいですね。大学が増えたことによってその価値も薄まったというのは。
びーやま:でも、悪いことばかりではなくて、大学の門が多くの人に開かれたのはいいことなのではないかなと僕は思います。
一部のエリート以外でも気軽に大学に行けるのも、全国に大学があるのもいいことです。しかも少しずつ社会人大学生も増えてきていますから、本来の大学が持つ意味は果たされているのではないでしょうか。
とはいえ、さすがに定員割れしている大学も多すぎな気はしますが。
――これだけ、大学の序列がはっきりしていると「いければどこでもいい」というのはあまりよくなさそうですね。
びーやま:それは間違いありません。大学の価値が全体的に下がっている時代だからこそ、なるべく偏差値の高い大学にいっておくのがいいでしょう。
そうすれば比較的大卒の価値は保たれやすいと思いますし、将来の選択肢も広がります。
こういったことを言うと、「大卒ですらオワコン! これからは大学院くらい出ていないとダメ!」といった極端な意見がたまに出てくるですが、その大学院の前に大学があるわけですから、普通に今のうちから頑張りましょうって話ですよね。
加えて、「やりたいことで大学を選べ!」みたいな意見も的外れだと僕は思っていて、やりたいことと偏差値は普通に両立できますから、偏差値から逃げることの理由にはなり得ないんですよね。有名大学の学部をざっと見ていけば、大体のやりたいことはカバーできます。
――とはいえ、現実的に全員が東大に行けるわけではないですよね。どう考えたらいいのでしょうか。
びーやま:自分のレベルの1個上の大学を目指すのがいいです。人によっては2個上でもいいですが、「行ける大学より行きたい大学」を選ぶのが鉄則だと思います。
そうでないと、大学に行くモチベーションも上がらないですし、必死に勉強もしません。なので、今の自分より上のレベルを目指してほしいと思います。