「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して著者である、びーやま氏への特別インタビューをお届けします。

MARCHと日東駒専の違いはどこ?
――「MARCH」と「日東駒専」を併願するケースは多いと思います。どちらも有名大学ではあるのものの、そこには難易度の差があるというのが一般的な見方です。両者には一体どんな差があるのでしょうか。
びーやま氏(以下:びーやま):いわゆる「偏差値60の壁」が両者のあいだにはあります。
おっしゃる通り、どちらも有名大学グループであり、いい大学揃いなことは間違いないですが、難易度という点では大きな差があると言えるでしょう。
また、「MARCH」も「日東駒専」もグループ内での偏差値の差も大きいという特徴もあります。
MARCHか日東駒専かというのは「高学歴大卒」になれるかどうかのボーダーラインみたいなところもあるので、多くの受験生やその親御さんにとっての関心ごとの1つなのではないでしょうか。
――「偏差値60の壁」というのは、そんなに特別なものなのでしょうか。
びーやま:結構特別だと思います。
偏差値60というのは基礎を完璧にしないと取れない偏差値なんです。どこかに穴があると偏差値60を取るのは、まず無理です。
その意味で、自分が「基礎をしっかりカバーできているのか」、「応用問題の勉強に進んでいいのか」の判断基準がここにあると言えます。なので、多くの受験生がその壁を突破する基準としてMARCHを意識するのです。
――MARCHって基礎だけで入れるんですか?
びーやま:「全部基礎だけ」ということはありませんが、基礎が完璧ではない受験生はまず落ちます。そして、基礎的な問題の取りこぼしさえなければ、かなり合格が近づくのも事実です。
そのため、MARCHは「基礎を完璧にすれば合格が見えてくる」という、ちょうどいい目標設定の役割も担っている気がします。