夏に向けてダイエットを考えている人にぜひ読んでほしい1冊が『医者が教えるダイエット 最強の教科書』だ。「1ヵ月で痩せました!」「考え方が変わった!」と絶賛の声が続々。大きな支持を集めている。著者は、生活習慣病の専門医・牧田善二氏。「食欲をガマンしない」「キツい運動はしない」「お酒を飲んでOK」などダイエットの常識が次々と覆される。本記事では、「ダイエットの疑問や悩み」について、牧田医師に答えてもらった。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

食後すぐにお腹がすいてしまう人
――食べる量が少ないわけではないのですが、食後すぐにお腹がすいてしまいます。そのせいで、夕方や就寝前に甘いものを間食してしまうのですが、空腹になりづらい食事はあるのでしょうか?
牧田医師:ひょっとすると、ごはんやパンなどをたくさん食べた方が、その後空腹になりにくいと思っている方もいるかもしれません。
ですが、それは間違いです。空腹感の原因は、「血糖値の乱高下」です。
糖質を多く含む食事をとると、急激に血糖値が上がり、その後インスリンが大量に分泌されることで血糖値がガクンと下がります。
この時に「強い空腹感」を覚えやすいのです。
しっかり食べてもすぐに空腹を感じてしまう人は、炭水化物の多いメニューをとりすぎていないか、ぜひ見直してみてください。
また、清涼飲料水や砂糖が入ったコーヒーは、絶対に控えるべきです。同じ糖質量でも、液体だと吸収が速いため血糖値が急上昇しやすいのです。
いかにも健康的に見える野菜ジュースでも、飲みやすさを重視して砂糖を加えている製品が多いので注意が必要です。
炭水化物を減らして主菜・副菜を重視する理由
牧田医師:ダイエット中でも、無理に食事量を減らす必要はありません。
炭水化物の代わりに、たんぱく質や食物繊維が中心にした食事に置き換えれば、しっかり食べながら健康的にダイエットできます。
おすすめなのは、主食(ごはんやパン)を半分にして、その分、肉や野菜、大豆製品、乳製品などを多くとるようにすることです。