なお、猫さんが鳴いているときに「うるさいよ!」「静かにして!」と怒っても、要求鳴きはやみません。怒りも反応の一種なので、余計に鳴いてくることもあります。
それどころか猫さんに恐怖を与え、関係が悪くなることもあるので気をつけましょう。
とにかく要求鳴きが多いのですが、なにを望んでいるかがわからず、困っています。いろいろ試したのですが……。
猫さんが鳴いている理由がはっきりしない場合は、何をしたら鳴きやむかを探ってみましょう。考えが読み取りにくいときは、次の「猫さんの要求あるある」をひとつずつ見直していきます。
・「お腹すいたよ!」→摂取カロリーを再計算する
・「暇だな~」「もっと遊びたい!」→遊び方・遊ぶ時間を増やす
・「トイレが好きじゃない」→トイレとトイレ環境を見直す
・「落ち着かないよ~」→くつろげる場所、スペースを作る
どこから手をつけたらいいかわからない場合は、たとえば「今週は徹底的に遊びの時間を増やしてみる」とか「今週はごはんの量をカロリー通りにあげてみる」のように、「○○ウィーク」を作って試していくのもおすすめです。
1週間続けるうちに、どこかで猫さんが満たされて要求鳴きが減ってくるポイントがあるはずです。
なお、ある日いきなり要求鳴きが増えた場合は「最近、何か変化はなかったか」を考えてみるのがおすすめです。たとえば、ごはんの種類を変えたとか、気に入っていたおもちゃをしまってしまったとか、お留守番が増えたとか、ちょっとした変化を書き出してみましょう。それが要求鳴き改善のヒントになることは多いです。
噛み癖や攻撃行動がある猫には
「遊び時間を増やす」が効果的
噛み癖の相談は、私のところに寄せられるお悩みのなかでもとくに多いものです。
噛んだり攻撃したりする理由はさまざまですが、遊び時間を増やすことで解決することが非常に多く、私も驚くほどです。
猫さんは狩りをする動物です。狩りができない、つまり遊び不足だと本能の欲求が満たされず、さまざまな問題行動(過剰に鳴く、噛むなど)につながることがあります。