
なついてくれない猫と、どうやって仲良くなったらいいか悩んでいる飼い主に朗報!動物行動学を学んだら、猫と仲良しになったり、問題行動を解決することができるのだ。猫の気持ちを知って、猫も人もしあわせになる方法を、獣医ねこ先生(根来沙弥さん)がアドバイスする。※本稿は、根来沙弥『ツンツン猫をデレデレにする方法』(KADOKAWA)の一部を抜粋・編集したものです。
猫さんと仲よくなるために
必要なのは「観察すること」
SNSやTVで見かける、飼い主さんにデレデレの猫さんたちを観て、「うちの子もあんなふうになってほしい!」と憧れるかたは多いです。
呼ばなくても駆け寄ってきてスリスリしてくれたり、抱っこしてとおねだりしてきたり、おひざの上でぐっすり眠ったりする猫さんの姿は愛らしく、毎日見ても見飽きないほど魅力的ですよね。
最初にぜひ知っておいてほしいことがあります。猫さんと仲よくなるのに欠かせないのが「観察すること」です。
日ごろからよく観察し、どんなときにどんな動き・表情・しぐさをして、どんなものが好き・嫌いなのかを知ることで、猫さんのことをより深く理解でき、無理をさせずに仲よくなることができます。観察の習慣がついていると、体調不良のときも変化をすぐに察知し、状況を把握できるのでおすすめです。
もうひとつ、仲よくなるために尊重してほしいのが、猫さんそれぞれの性格です。
猫さんの性格は「遺伝半分、育ち半分」と言われ、生まれたときから決まっている部分も多いです。人間もそうですよね。いつも誰かと一緒に行動したい人もいれば、ひとりでいるほうが心地よい人もいるなど、生まれつきの素質ってあると思います。