「自分は運がいい」と思える人になる!
ところで、あなたは自分を「運のいい人」だと思いますか? 暦の吉凶と同様、自分の運がいいか悪いかはその人のとらえ方一つでがらっと変わります。
ある方からこんな質問をいただきました。「私はとにかくず~っと運が悪いです。運をよくするにはどうすればいいですか?」
切実な問題ですよね。星回りなどを基準に「自分の運勢のいい、悪い」をイメージする人も多いですが、それはありがちな勘違い。
運がいい、悪いとは目の前の出来事に対する心の持ちようによって変わるもので、それ以上でもそれ以下でもありません。あくまで主観的な評価にすぎないのです。
結局、運がいいと思っている人は運がいいと捉えられることによく気づくし、逆に運が悪いと思っている人はなんでも運が悪いと捉えてしまう人なんです。
仏教的に運を拓くための道を示すなら、まず自分が受けている縁がどれだけ奇跡的でありがたいものかに気づくことが第一です。そして、たくさんの縁に支えられていることに感謝します。
これを習慣にすると、日常でいつでも「運がいい」と思える自分になり、日常の当たり前のことから幸運が紡ぎ出せるようになります。自分自身が四つ葉のクローバーを踏んでしまっているのかもしれません。
「でも、星回りが悪いときは、どうしても気になってしまう」という方に、簡単な対策があります。星回りがいいときも悪いときも「早寝早起きして、三食きちんと食べる」。これだけです。
具体的には、運がいいときは早く寝て早く起きて、しっかりご飯を食べ、なるべく多く活動する。運が悪いときはしっかり食べて早く寝て、なるべく多く休む。当たり前のことですが、これが原理原則です。
私たちは太陽と月が交互に巡ってくる星回りのもとで生きているので、早く太陽に会って、早く月と別れるという自然に即した生活リズムにするだけで心身が整い、正しい判断ができるのです。
自分ではどうしようもなくて諦めるべきときは諦める。諦めるという言葉には、「明らかにする、正しい物事を見る」という意味があります。こうした姿勢でいると、幸福度が増すことにつながるのです。