
金利上昇時代、銀行にとっての“飯の種”は、何といっても預金だ。各行の預金獲得競争が激化する中、特集『銀行実力番付2025』の#13では関東編の預金増減率ランキングを作成。預金が増えた銀行、減った銀行を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
関東の地銀16行
預金増減率ランキングの結果は?
金利ある世界へと移行し、銀行の経営を左右する重要な指標として、預金が改めて注目されている。
超低金利が続いた時代には、余剰資金の運用に苦心する姿が目立っていたが、金利上昇によって、資金を集めて利ざやを得る銀行本来のビジネスモデルが再び機能し始めている。
こうした環境の変化を踏まえ、ダイヤモンド編集部は銀行の「預金増減率ランキング」を作成した。2025年3月末時点の預金残高を、3年前の22年3月末と比較し、増加率の高い順に並べた。加えて直近1年間の増減率も算出している。
本稿では、関東の地方銀行16行を対象にしたランキングを作成した。その結果、直近1年間で5行が預金減少に直面していることが判明。人口も企業も集中しやすい関東圏といえども、預金流出のリスクとは無縁ではない。
預金をどれだけ安定的に集められるかが、銀行の実力を左右する時代だ。関東の16行の預金増減率ランキングを、次ページで公開する。