
金利上昇時代、銀行にとっての“飯の種”は、何といっても預金だ。特集『銀行実力番付2025』の#12では、北海道・東北編の預金増減率ランキングをお届けする。同地域の地方銀行では預金流出が相次ぎ、直近1年で半数以上が預金残高を減らしている実態が浮かび上がった。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
北海道・東北の地銀16行
預金増減率ランキングの結果は?
金利ある世界に移行した今、銀行の経営を左右する重要な指標として、預金が改めて注目されている。
超低金利が続いた時代には、余剰資金の運用に苦慮する姿が目立っていたが、金利上昇によって、資金を集めて利ざやを得るという銀行本来のビジネスモデルが再び機能し始めている。
こうした環境の変化を踏まえ、ダイヤモンド編集部は銀行の「預金増減率ランキング」を作成した。2025年3月末時点の預金残高を、3年前の22年3月末と比較し、増加率の高い順に並べた。加えて、直近1年間の増減率も算出している。
本稿では、北海道・東北の地方銀行16行を対象にする。その結果、直近1年で半数以上の地銀から預金が流出していたことが分かった。特に人口減少が進む地域では、預金の増加が見込みにくくなっている。
預金をどれだけ安定的に集められるかが、銀行の実力を左右する時代になった。北海道・東北16行の預金増減率ランキングを、次ページで公開する。