冷蔵庫の中を見れば即バレ!
いつの間にかチリつもの「エンタメ食費」
6 冷蔵庫内の瓶詰や調味料
食費の節約はどの家庭でも大きなテーマだが、冷蔵庫に食べきれない瓶詰や使いかけの調味料が溜まっている家は、節約できない弱点がそこに現れている。外食の回数は減らしても、SNSで話題になった調味料や、目新しい味の食品にはつい手が出てしまう。
これらは食費の中に巧妙に紛れているが、そうした目的で買っている食品はいわば「エンタメ食費」だ。「流行っているから」「珍しいから」「あれば便利そうだから」などのエンタメ性が優先して、余計な買い物を増やしてしまう。
一回使っただけの調味料で冷蔵庫がぎっしりという家は、それをなぜ買ったのかと思い出してみるといいだろう。新しい味を試してみるのもいいが、あくまでお試しの量にとどめておく方が無難だ。本当に気に入った時に、追加で買えばいいのだから。
7 推しグッズ
売るほどある、と、前向きに自慢したくなるのが推し関連だろう。アイテムの数は情熱の量、それを節約するなんて――と言いたくなるかもしれない。推しのために歯止めなくグッズを買ってしまう人は、いわば「聖域消費型」の傾向がありそうだ。
他の部分は節約しても、特定のカテゴリーだけは甘くなる。推しだけではない。趣味関連かも知れないし、習い事や資格取得の数にこだわる人もいるだろう。暮らしのうるおいや癒やしとしては大事だが、何事も「枠」を決めるのは大事だ。推し活消費の実態にはいろいろな調査があるが、月1万〜2万円程度が多いようだ。長く推し活を続けるためにも、歯止めを設けることは大事ではないだろうか。
どんな家にも、売るほど溢れているモノはある。たとえそれがコメでも、食べ切れない量があるのはムダな消費と言っていい。時間がたつほど味も落ちていくだろうし、保管場所だって必要になる。いいことばかりではない。
わが家にたくさんあるモノを見たら、なぜこれを買ったのか、なぜ増えてしまったのか、それを振り返ることが肝心だ。その心理に気づくことでムダ買いが減り、家計の黒字化につながるだろう。