「余裕があるから遊ぶんじゃないんですよ。仕事のできる人たちは、遊びも全力でやるんです」

 金がかかる遊びか、そうでないかは関係ないといいます。要は遊び方の問題。気分転換の上手な人は、遊ぶときには仕事のことを一切考えません。頭の中から完全に締め出し、趣味の世界にどっぷりはまります。ですから、プロ顔負けの腕前になる人もいます。

 それに対して、遊びの効果が出ていない人は、遊ぶときも仕事が完全に抜けていないようです。遊んでいながら頭の片隅では仕事のことを考えていて、「あれでよかったのか」「この問題にはどう対処しようか」と頭を悩ませています。

 挙句の果てに、世に出回っている楽しい遊び情報と自分の状況を見比べて、「ああ、自分は遊びでもダメだな」なんてマイナス思考のスパイラルに陥る人もいるようです。

「これでは、マイナスの自己暗示をかけているようなものですよ」とF氏はいいます。

 仕事も遊びも真剣勝負。その姿勢が、高い集中力と非凡な発想力の源となるのです。

 せっかく遊ぶなら、その世界で一目置かれるほどの腕前をめざしたいですね。

緊張したらヨーガの呼吸で思考をリセット

 緊張したり、気後れしたりすると、自分の実力を100%発揮することはできません。それはスポーツでもビジネスでも同じこと。緊張は精神的、肉体的な萎縮を引き起こし、十分なパフォーマンスができなくなってしまいます。

 たとえば、大事なプレゼンテーションで緊張してあがってしまい、うまくいかなかったという経験はないでしょうか。社内の会議でしどろもどろになって、失笑を買ったことはないでしょうか。人から注目を浴びる状況が、よけいに緊張を高め、平常心を失わせてしまいます。そうならないように、心を落ち着かせるエクササイズを覚えておきましょう。

 簡単なのは、ヨーガの呼吸法です。

 通常、呼吸は自律神経に支配されており、自律神経は情緒にも大きく関係しています。緊張が高まると自律神経が乱れ、呼吸が浅くなることがわかっています。そこでヨーガの呼吸法の登場。意図的に呼吸を整えることで自律神経のバランスを調整し、心の落ち着きを取り戻すのです。