勉強机に向かってスマホを触る女の子写真はイメージです Photo:PIXTA

「やればできる」。他者からかけられる心強い励ましの言葉に聞こえるが、それを口癖のように自分に対して使っている人は要注意だ。「やればできる」と言いながら「やらない人」は、あるシンプルな思考の転換をするだけで、「すぐやる人」に変身できるのだという。※本稿は、鈴木進介『すぐやる人の頭の使い方 やる気に頼らず物事をシンプルにとらえる43のコツ』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。

「やればできる」は
ただの言い訳に過ぎない

「やればできる」という言葉は、すぐやるという行動を邪魔してしまう言葉です。

 他者からかけられる「やればできる」という言葉には励まされますが、自分自身について使うと、まったく別のニュアンスになります。

「やればできる」という言葉は、やっていない今は何も咎められない、自分の逃げ道をつくっている状態です。本当はやりたくないけど、できたらうれしいな、という願望の表れに過ぎず、結果的にやらなかったときの言い訳を保険としてかけているだけだからです。この考え方を変えていかなければ、すぐやる人にはなれません。

 娘が受験生だったとき、なかなか勉強に身が入っていないように感じていました。そんな様子を見て、娘に声をかけると「やればできるから」といわれました。やればできるから。これは、「やればできるから今やらなくていい」といっているのと同じです。