
「やる気さえあれば行動できるのに……」と思いながら、本来やるべきことを先延ばしにしてしまう、という経験は誰にでもあるもの。どうすれば「すぐやる人」になれるのか、人材育成の専門家がその“シンプルすぎるコツ”を解説する。※本稿は、鈴木進介『すぐやる人の頭の使い方 やる気に頼らず物事をシンプルにとらえる43のコツ』(日本実業出版社)の一部を抜粋・編集したものです。
先延ばし癖を断ち切る
最初の1歩とは
すぐやるための「大原則」からお伝えします。
それは、「やる気やモチベーションは、あってもいいけれども、すぐやるための必須要素ではない」ということです。
「やる気さえあれば、すぐできるのに……!」
一度はそう考えたことのある人が多いのではないでしょうか。かつては私もそう考えていました。
何かを始めようとしたとき、「やる気が出ない」「モチベーションが上がらない」と理由をつけて、行動を先延ばしにした結果、ますます気が重くなってしまった……。そんな経験は、誰しも一度や二度ではないはずです。
けれども、やる気というものは一定ではありません。上がることもあれば、下がることもあります。いつ上がるのか、いつ下がるのかもわかりません。「やる気さえあれば」と思った経験のある人ほど、やる気をコントロールすることの難しさを実感しているのではないでしょうか。
そんな不安定なやる気に頼るのは、「苦しいときの神頼み」と同じです。うまくいかないときだけ神様に頼って救いを求めても、すぐやれるようにはならないでしょう。