
ビジネスに求められるのは、誰も思いつかないような一点突破のアイデア。しかし、新しいアイデアを生みだすのは決して才能やセンスの持ち主だけではない。多種多様なビジネスアイデアを多数生み出してきた「商品開発の救世主」がノウハウを伝授する。※本稿は、今井裕平『すごいアイデア「尖らせて売る」ビジネス発想の公式』(祥伝社)の一部を抜粋・編集したものです。
新たな商品やサービスを生む
アイデアの源泉には何がある?
本稿は新たな商品やサービスを企画・開発するビジネスパーソンのために、アイデアづくりの根幹を解説するものである。特徴は、アイデアのつくり方を「公式」にした点だ。無駄な要素を削ぎ落として、身につければ誰でも使うことができることを意図している。
公式と言っても数字や記号を用いた数式ではない。一目瞭然で理解できるように、単純化して図示することにこだわった。その図を眺めるだけでも、要点が理解できるはずだ。
この方法は、才能や感性、センスを問わない。むしろ、発想に自信がない人にこそ、向いている方法かもしれない。アイデアづくりに悶絶しているあなたの救世主になることができれば幸いである。
まず初めに断言したいのは、あなたのアイデアがつまらないのは、才能やセンスが原因ではない。もっと根本的なところに問題がある。それは、おもしろい/つまらないの「基準」があいまいだからである。
たとえるなら、ダーツの的がはっきりしない状態で投げ続けているのと同じだ。どこに投げればよいのか、中心からどのくらい離れているのかが分からない状態で、闇雲にアイデアづくりを行なっている。