イランは中国に数千トンの弾道ミサイル用原料を発注していた。イランが核開発を巡り米国と協議を重ねる中、軍事力の再構築を目指す動きだ。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者によると、注文した過塩素酸アンモニウムは数カ月以内にイランに到着する見込みで、数百発分の弾道ミサイルの燃料となる可能性がある。関係者の1人によると、原料の一部はイエメンのフーシ派をはじめ、地域の複数の親イラン武装組織に送られる可能性が高い。イランは強い姿勢でトランプ政権と核開発を巡る協議を進める一方、域内の同盟勢力を強化し、軍事力を再構築したい考えだ。イランは兵器級に迫る濃縮ウランの備蓄を拡大し続けており、ミサイル計画の制限に関する交渉を拒否している。
イラン、中国に弾道ミサイル用原料を発注
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