一方のHuNTは、都市と自然を積極的に楽しむユーザーを想定した行動派。アクティブ/カジュアル/ギア感をテーマに仕上げられ、エクステリアはルーフレール、専用16inアルミ、カッパー塗装のフォグランプガーニッシュが標準。室内はカーキ&ネイビーの専用カラーコンビシートを採用する。シートファブリックは、撥水・撥油機能のあるFABTECT素材と凝っており、個性的なインテリアカラーと相まってカジュアル&タフな印象を訴求する。駆動方式はFFと4WDから選べ、価格はベース車比11万円高。ボディカラーは新色のボタニカルグリーンパールをはじめ全5色から選べる。

 魅力をグッと高めたヴェゼル。実車に触れ、改めて「いいな」と感じたのは、クルマとしての基本の確かさだった。ボディサイズは4340×1790×1580~1590mmと適度ながら、室内空間は驚くほどルーミー。中でも後席のゆったり感とラゲッジルームの広さ、アレンジ性は群をぬく。各部の作りも丁寧で質感はハイレベル。まるでプレミアムカーのような味わいを持っている。

 もちろんメカニズムはホンダの最先端。e:HEVは魅力的だし、安全支援システムのホンダセンシングも一段と充実した。ヴェゼルは、日常のライフシーンを輝かせるまさに実力派、溌剌とした個性の持ち主である。

(CAR and DRIVER編集部 報告/横田宏近 写真/山上博也)

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