ストロングハイブリッドが目指したのは
走破性と上質感の向上
期待のSUBARUストロングHVが、いよいよ登場した。第1弾は、一部改良してまもないクロストレックにラインアップ。ストロングHVは、プレミアムS:HEVとプレミアムS:HEV EXの2グレード構成で、価格は従来のマイルドHVのリミテッド比で約35万円高、アイサイトXやナビなどを標準で装備するEXはさらに20万円ほど高くなる。
ストロングハイブリッドが目指したのは、走破性と上質感の向上である。スバルならではのシンメトリカルAWD技術を継承し、ストロングハイブリッドとの組み合わせで、より緻密な制御と強力な駆動力を実現した。走破性を大幅に高めることでライバルとの差を明確にすることが狙いだ。さらに、スムーズで軽快な加速と乗り心地の向上により、1ランク上の動的質感を追求したという。
ハイブリッドシステムは、大容量モーター(119.6ps/270Nm)と、このクラスとしては大きめの2.5Lボクサーエンジン(160ps/209Nm)の組み合わせ。システムとしてはトヨタのHVと共通性が高く、動力分割機構を持つシリーズ・パラレル方式である。
スペックは超パワフル。従来の2Lエンジンを積むe-BOXERに対して、エンジンの最高出力が15ps、最大トルクは21Nm増となり、モーターにいたっては106ps/205Nmも上回っている。