カローラは1966年に誕生。以来12世代にわたり愛されている“ワールドスタンダード”だ。大先輩は1stモデルでカーライフをスタートさせ、兄貴たちは“レビン”で走りの楽しさに目覚めた。そしていま、シリーズ初のSUV、カローラクロスが誕生。スタイリッシュで機能的なキャラクターは、どんな物語を生み出すのだろうか。
カローラクロスは、50年以上にわたるカローラの歴史で初のSUVである。カローラは累計生産台数5000万台を超え、世界中のユーザーに愛される存在だ。そのカローラが、現在の“時代の真ん中”に位置するSUVを送り出したのだ。それだけに完成度が気になる。さっそく試乗した印象をお届けしよう。試乗車はハイブリッドとガソリンの2台。ともに18インチタイヤを装着したZグレードのFF車である。
スタイリッシュで
自然な造形室内は広く開放感たっぷり
エクステリアは、フェンダー回りの抑揚とボリューム感が印象的。伸びやかで意外にスポーティな印象を受けた。写真ではオーソドックスに感じたものの、実車を見て認識を改めた。ヤリスクロスほど印象的ではないものの、RAV4以上にモダンなイメージがある。
日本仕様のフロントマスクは、海外用モデルとは異なる専用形状。海外仕様と比べるとSUVらしいワイルドさは抑えられているが、“街に溶け込む”、“カローラファミリーと理解しやすい”という意味では納得のデザインだ。ボディサイズは全長×全幅×全高4490×1825×1620mm。歴代カローラ最大だが、取り回し性は優秀なレベルである。