夜遅くに満腹になるような食事をする習慣、夜間摂食症候群(NES)を避けることが最も大切です。

 消化にかかる時間は食品によって差があります。油脂分が多い食品は消化に時間がかかり、肉類も脂身の部分は、赤身肉の約3倍も時間がかかります。

 夜遅いときの食事は、消化が早い食品を選ぶことも考えるといいでしょう。

退職後のリズムの乱れは
認知症リスクが上がる!?

Q
リズムの乱れと認知症は関係がありますか?

A
退職後のリズムの乱れは認知症になるリスクが高くなります

 65歳で会社を退職して社会的なことから解放されると、それまでの生活リズムが崩れる人がいます。

 朝の起床が不規則で遅くなり、昼間はパソコンに向かって、運動もせず、なんとなく家で1人過ごす時間が多い生活になり、夜、なかなか眠くならなくて、次の朝起きるのが遅くなり、リズムが慢性的に乱れてしまいます。

 生活リズムがだらだらとしたものになり、外出も少なくなると、睡眠の質が下がってしまうことになります。

 睡眠不足は認知症の原因となる物質が脳に溜まる原因となります。その結果、早めに認知症になる可能性がでてきてしまいます。

 好きなことやチャレンジしてみたいことを探し、あるいはボランティア活動や自治体活動への参加などをして、家にばかりこもらず、外にも出かける機会を作りましょう。

 起床・就寝時間、朝食・夕食の時間を決め、昼間は活動し、夜は寝るという自分のリズムを作り直し、生活をすることが認知症を発症するリスクを遠ざけることにつながります。

夜勤や交代勤務者が
気をつけること

Q
夜勤・交代勤務が心疾患やがんの発生に関係するということですが、働く人たちが気をつけるべきことは何ですか?

A
起床、就寝、食事の時間はなるべく一定にしてリズムを保つようにしましょう

 この十数年で深夜・交代勤務に従事する人の割合は増え続け、2024年4月のデータによると深夜を含む交代勤務に従事する人は1400万人を超えると推計されています。