この場合は、就寝前の水分やアルコールの摂り過ぎに注意します。

 睡眠障害が疑われたら、寝る前にスマートフォンを使わない、部屋の照明を落とすなどの環境や起床・就寝時間、生活リズムの見直しをしてみましょう。

 頻繁にトイレに起きて、翌日どうしても眠い場合は、20分程度の昼寝を午後3時前までにして、その後は通常通りの時間に夕食を摂り、入浴はリラックスして、いつもどおりの時間に就寝するようにします。

「休日の寝だめ」は
なぜダメなのか

Q
休日に寝だめはよくない?

A
「寝だめ」は悪循環の始まりです。朝は少し遅く起きても、できるだけリズムを乱さないようにしましょう

 若い勤労者は夜型傾向で、長い睡眠時間を必要とし、中高年の勤労者は朝型傾向で、比較的睡眠時間は短いです。

 そして、この若い世代において、ソーシャルジェットラグ(社会的時差ぼけ)現象が健康問題を引き起こしています。

 若い世代は就業日には起床時間が早く、必要とされる睡眠時間が足りず睡眠負債が生じます。それを解消するために休日に睡眠時間を多くとることになりますが、本来夜型なので、休日前には遅く就寝し、翌休日も遅く起床しがちになります。

 その結果、睡眠・覚醒周期が平日の就業日と週末の休日とは大きく異なり、さまざまな健康障害が起こってしまいます。

 休日はふだんの睡眠不足を補うため遅く起きがちですが、休日も平日とそれほど差がない時間、すなわち平日より1時間、長くとも2時間以内には起きて朝食を摂るようにします。

 そして、睡眠不足を補う意味で、午後3時までに20分くらいの昼寝をします。夜はいつもと同じ時間に寝て、リズムを維持するようにしましょう。

昼寝前にコーヒーを
飲むのがオススメ?

Q
午後眠くなったら昼寝をしてもいいですか?
すっきり起きられる昼寝の方法は?

A
昼寝するなら午後3時まで!
すっきり起きるならコーヒーの力を借りよう

 昼寝をしたかったら午後3時前に済ませましょう。夕方以降に昼寝をしてしまうと、夜、寝つきが悪くなるので、夕方の午後3時から6時にかけてはまとまった睡眠をとらないようにします。