米アップルの年次開発者会議「WWDC」が9日開幕した。投資家が期待していた人工知能(AI)分野での巻き返しからはほど遠い内容となりそうだ。アップルは新しいAIツール「ファンデーション・モデル・フレームワーク」を発表した。このツールを使うと、アプリ開発者はインターネットに接続しない状態でもクラウドコンピューティングのコストをかけずに、端末上でアップルのAIモデルを使用できるようになる。アップルのソフトウエアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギ氏はカリフォルニア州クパティーノ本社で公開・ライブ配信された動画で、新フレームワークがアプリに「インテリジェンスのまったく新しい波を起こすだろう」と語った。テストの練習問題を作成したり、ハイキングコースについてアドバイスを提供したりできるアプリを例として挙げた。
アップル、WWDC開幕 AI巻き返しは限定的か
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