「頑張れば報われる」はウソ? ストレス社会で“のびのび活躍する人”の秘訣
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

ストレスが少ない環境でのびのびと生きるという選択
今日は、「ストレスの多い場所で耐えながら頑張るよりも、ストレスの少ない場所でのびのびとやったほうがいいですよ」というお話をしたいと思います。
理不尽な人間関係やルールに悩まされていませんか?
とくに人間関係やよくわからない理不尽なルールが多い場所ってありますよね。
そういった環境では、本当はイライラしていたり、ストレスを感じていたとしても、「なんとか我慢しながら頑張らないといけない」と思い込んでしまいがちです。
でも、それよりも、自分にとって大きなストレスがあまりない場所を見つけて、そこで思いきり力を発揮したほうが、ずっと良い結果が出ることもあるのです。
雑草のように、のびのび育つ場所を選ぼう
ここで、雑草のことを想像してみてください。私たちが雑草だとしたら、除草剤をまかれたり、他の背の高い草に日光を奪われたりして、なかなか自由に広がれないような環境がありますよね。
そんな過酷な環境の中で、必死に根を張ろうとするよりも――誰にも踏まれず、ライバルの草も生えていない場所に移動して、そこでバーッと広がったほうが、青々と健やかに成長できるのではないでしょうか。
「ストレスに慣れる」も大事、でも…
もちろん、「ストレスがまったくない場所」なんて、実際には存在しないかもしれません。
だからこそ、ある程度ストレスに慣れることや、理不尽さに対する耐性をつけることも大切です。
若いうちは、「嫌な人もいるよね」「理不尽なルールもあるよね」といったことに慣れていく経験も必要です。
でも、ある程度年齢を重ねてくると、自分の得意・不得意も見えてきて、無理なものは無理だとはっきりしてきます。
「向いてない場所」ではなく「ご縁のある場所」で力を出そう
人間の脳は、ある程度年齢を重ねると柔軟さを失いがちです。
そうなると、苦手なものを無理やり克服しようとするのではなく、自分の特性や得意なことを活かせる場所を選ぶほうがずっと良いのです。
それは「ご縁のある場所」ともいえるかもしれません。自分に合った環境でのびのびとやっていくほうが、自然と結果も出やすくなりますし、自分に合っているという実感も得られます。
「ストレスの少ない場所」で本来の自分を発揮する
自分が何かを始めようとするたびに、「嫌だな」と思ってストレスを感じるのであれば、そういう場所から少し距離を置くことも大事です。
ストレスの少ない環境に身を置いて、のびのびと行動することで、自分らしさを発揮できますし、何より「しょうもないストレス」に頭を悩ませる必要がなくなるのが、大きなメリットだと思います。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。