「昔なら考えられない…」今のほうがラクで幸せだと思える理由
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 心の執着の手放し方』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

【精神科医が教える】無意識に年をとって落ち込む人、楽しむ人の決定的な差Photo: Adobe Stock

せっかく遠出したのに……

先日遠出して神戸で開かれた学会に参加したときのこと。帰り道に、ふと思ったのが「もう本当に疲れたなあ……」ということでした。

1泊だけの滞在だったのですが、せっかく神戸に来たのだからいろいろ遊べばいいのに、もう体力も気力もなくてさっさと帰ってきてしまいました。

変化した「疲れた後の過ごし方」

20代、30代のころだったら、遠くまで出張したついでに美味しいものでも食べて帰ろうとか、ちょっと観光でもしようとか、あれこれ予定を詰め込んでいたと思います。

でも今はもう、疲れたらすぐ帰って、家でゴロゴロしたくなる。実際、そそくさと自宅に帰って、すぐに布団に入ってゴロゴロしてしまいました。

ゴロゴロできるようになった自分

でも、このなんの気なしに「ゴロゴロする」という行動、実は以前の自分にはできなかったことなんです。

以前は、寝る直前までずっと動いていなければ落ち着かなかった。でも、今は自然と休むことができる。

それって、自分が無理をしなくなったという、良好な変化なんじゃないかと思っています。

年をとるとは、変化すること

年齢を重ねるというのは「変化」なんですよね。昔のほうがよかったなと思うこともあれば、今のほうがいいなと思うこともある。

そうやって考えてみると、年をとることは決して悪いことばかりではありません。

気にしすぎなくなったのも成長の証

たとえば若いころは、人の目が気になったり、ちょっとしたことでソワソワしたり、心配になったりしていました。

でも今は、そういったことで動揺することがなくなってきました。

そして、本当に心配すべきことって、限られているなと感じるようになったのです。

年をとるのも、悪くない

というわけで、「年をとる=悪いこと」と捉えるのではなく、単なる「変化」として受け入れてみてはどうでしょうか。

年齢を重ねることで得られる「ラクさ」や「気づき」もある。そう考えると、年をとることも悪くないなと思えるようになりますよね。

落ち込む必要なんて、まったくないんです。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。