ドナルド・トランプ米大統領は、オランダのハーグで24日から2日間の日程で始まった北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席する。NATO加盟国は国防費を2倍余りに増額することで合意する見通し。トランプ氏は2期目の外交政策における最大級の勝利を手にしようとしている。苦労して確保した今回の合意は25日に正式に発表される見込みだ。スペインが土壇場で反対したことで、一時は決裂寸前に追い込まれた。ウクライナ支援とロシアの脅威に関する首脳宣言の文言を巡る交渉も最近まで続いた。欧州側はNATOの過去の宣言を踏襲し、双方について強い表現を望んだが、トランプ政権はこれに抵抗していた。NATO首脳会議のメンバーは、トランプ氏が長時間の国際会議を嫌い、加盟国の国防費が少ないことを非難してきた経緯や、NATOが長年にわたり敵視してきたロシアへの強硬措置に消極的であることを踏まえ、首脳会議と最終声明を意図的に簡潔なものにする。外交筋によると、最終文書はわずか5段落となる見通し。近年の首脳声明が約50~100段落近くあるのと比べ、大幅に短い。
トランプ氏、NATO首脳会議に出席 国防費増額で合意獲得か
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