
場面をぱっと明るくする
健太郎役・高橋文哉さんのコメント
また、健太郎の明るさはほんとうに場面を明るくする。今日は、演じている高橋文哉さんの公式コメントを紹介しよう。
――連続テレビ小説(朝ドラ)初出演となりますね。放送が始まって、反響はいかがですか?
「朝ドラはずっと目標のひとつだったので、出演させていただくことができてすごくうれしいです。反響もたくさんいただいて。バラエティー番組でご一緒させていただいている先輩も見てくださっているようで、会うたびに『あんぱん焼いてる?』と言われて、『僕、焼かないんです』というくだりを毎週やっています(笑)」
――高橋さんは、健太郎をどう捉えて演じていますか? また、今回初挑戦となる博多ことばはいかがですか?
「皆さんにまっすぐで素直な男の子を想像してもらったときに、そのど真ん中にいるのが健太郎だと思っています。方言のおかげもあり、かわいらしさが前面に出るキャラクターなので、あざとくなりすぎないように意識して演じています。
博多ことばは、難しいです。最初は台本を読んでいても、何を言っているのか分からなくて、脳と舌が追いつかない状態でした。今はやっと、文字を読むと音が頭の中に出てくるようになってきた感じです。
ただ、お芝居に気持ちが乗ると、方言が飛んでしまうことがあって。博多ことばは語尾が上がることが多いのですが、悲しくて音としては下げて言いたいときに、上げないといけない場面があると難しくて……。そういうときは、方言指導の先生が別の言い方を提案してくださるので、安心感がありますし、いつも助けていただいています」
――第7週では、メイコ(原菜乃華)が健太郎に恋心を抱くシーンもありました。
「健太郎のギターに合わせてメイコちゃんが歌うシーンは、原さんの透き通るような歌声が印象的でした。この二人にしか作れない、キラキラした空気を届けたいと思いながらやっていました。
また、初めて二人でお芝居をしたのが、のらくろに似ていると言うシーンだったので、そこも思い入れの強い場面です。健太郎を演じる上で、わざとらしくならないように、距離を近づける理由をたくさん探して。
のらくろの顔を思い出しながらメイコちゃんの顔をじーっと見ているのですが、メイコちゃんからすると見つめられているように感じるというのが、すれ違いコントのような恋だなと思います(笑)」