利用される前に知っておきたい…アナタの隣に潜むサイコパス的な人の特性
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精神科医が教えるサイコパス的な人の特性
今日は「アナタの隣に潜むサイコパス的な人」というテーマでお話ししたいと思います。
「サイコパス」という言葉、よく耳にしますよね。一般的に使われている「サイコパス」という表現は、もっと大ざっぱに、「ちょっとヤバい人」といったニュアンスで使われることが多い印象です。
精神医学の診断基準に「サイコパス」という項目は存在しません。ですので、私なりにその特性と対応について掘り下げてみたいと思います。
サイコパス的な人の特性①:モラルを気にしない
私が考えるサイコパス的な人の特性の一つは、「社会的・道徳的なモラルを気にしない」という点です。
多くの人は、「これをやったら犯罪になるかもしれない」「道徳的にどうなのか」といったストッパーが働きます。
しかし、サイコパス的傾向のある人には、それがほとんど働きません。目的のためなら手段を選ばないという考え方を、平然と持っているところがあるのです。
サイコパス的な人の特性②:他人を平気で利用する
もう一つの特性は、「他人を利用することに全く抵抗がない」ことです。
通常、私たちは他人の感情や人格を配慮して、他人を利用することに遠慮や罪悪感を覚えます。
しかし、サイコパス的な人はそうした感情が欠けていて、自分の目的のために他人を利用することをなんとも思わないところがあるのです。
その結果、さまざまな問題、周囲との軋轢を引き起こすことがあります。
あなたの隣のサイコパス的な人との付き合い方
こうしたタイプの人に出会ってしまった場合、まず大切なのは「離れること」、そして「できるだけ関わらない」ことです。
サイコパス的な人は「自分がヤバい人間」であることを悟られないよう、非常に巧妙にふるまう面もあります。
危険な雰囲気を出すわけではなく、むしろ「いい人」や「魅力的な人」として映ることすらあります。
サイコパス的な人を見抜くために必要なこと
サイコパス的な人を完璧に見抜くのは難しいからこそ、自分の中に明確なルールを持っておくことが大切になります。
「感情に流されず、決めておいたルールを守る」――この基本が、最大の防御になるのです。
ルールを守り続けることが最大の防御
では、その基本とは何か? それは「特別扱い」は禁物だということです。
お人好しであればあるほど、「羊の皮を被った狼」は、実害を被らないと気づかないものです。
どんなに表面的に好感の持てる人でも、「この人は大丈夫」という思い込みが、最も危険です。
サイコパス的な人は“しっかりしている人”を避ける
「しっかりルールを守っている人」は、サイコパス的な人から避けられる傾向があります。
「この人は大丈夫」という思い込みではなく、「明確なルールを持ち、どんな相手にも適用する」ことが重要です。
ルールを守れない人は、こちらから自然に離れていくもの。特に他人に振り回されがちな人は、自分の日常を守るために、「線引き」をしっかりすることを心がけてください。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。