「そりゃ気づかないわ…」探偵がシロ判定した“完璧な妻”が不倫で使った「まさかの通信手段」とは?探偵芸人には主婦として完璧に見え浮気判定はシロ。夫の求めで調査を続行すると…(写真はイメージです) Photo:PIXTA

筆者は、吉本でお笑いコンビ「オオカミ少年」で活動する傍ら、探偵事務所の代表を務めています。私の探偵歴十数年の中でさまざまな調査の相談を受けました。相談の大半を占めるのは不貞調査ですが、そのほとんどが結婚相手の調査です。今回は、私が長年の調査経験から1回の調査で「シロ判定」した事案でしたが、予想だにしない方法で不倫相手とつながっていた実際にあった不貞調査をご紹介いたします。(探偵芸人 オオカミ少年・片岡正徳、登場人物はすべて仮名)

ただの勘違いかもだけど
妻が浮気しているんじゃないか?

「妻の様子がおかしいんです……」

 ある肌寒い午後、1本の電話が入りました。

 声の主は五十嵐勉さん(34歳)、中堅企業の営業マンです。

オオカミ少年・片岡正徳オオカミ少年・片岡正徳

 電話越しの声は落ち着いているようで、どこか不安がにじんでいました。

「最近、妻の亜紀葉(36歳)が妙によそよそしいんです。会話が減って、私との接触を嫌がるようになりました。浮気してるんじゃないか?でも、はっきりした証拠はないんです。ただの勘違いだったらいいのですが、片岡さん調べてもらえませんか?」

 不倫調査の依頼は相談の大半を占めますが、勉さんの疑念は明確な証拠がない分、慎重なアプローチが必要でした。