東京駅から新幹線で45分
地元の人たちと交流する場も
そんなリトリートに今人気の場所が熱海と軽井沢です。
まず、熱海が人気である理由の一つが、東京駅から新幹線で約45分という圧倒的なアクセスの良さです。金曜日の仕事終わりにそのまま移動して週末を熱海で過ごしても、月曜日、朝9時の東京での会議に余裕をもって間に合います。
海や山に囲まれた環境は、都心とは異なる非日常空間で温泉にゆったり入れば、都会の喧騒から離れ、リフレッシュすることが出来ます。また、温泉による「温冷交代浴」は脳の疲労回復に加えて、血流改善やストレス緩和にも効果的です。
更に温泉入浴に瞑想、マッサージなどを組み合わせたプログラムが受けられるホテルや旅館もあります。また熱海は谷崎潤一郎、尾崎紅葉など明治~昭和期に多くの文人・芸術家が滞在した、歴史とアートの街でもあります。
今でも「MOA美術館」「起雲閣」など、静かな芸術空間も多く、クリエイティブな発想が必要なビジネスパーソンにとって、インスピレーションの源となりうる場所です。
最近では頻繁に、テレビのバラエティ番組や情報番組で熱海特集が組まれています。駅前の商店街や、海近くにある熱海銀座のスイーツのお店、地元食材を使った海鮮レストランなどが若者に人気です。
一方で、コワーキングスペースや、地元の人と旅行者が交流できるカフェや立ち飲みバーなどもあり、カジュアルなコミュニケーションの場として機能しています。
また、呼吸法、マインドフルネス、断食(ファスティング)、森林セラピーなど、専門的なリトリートプランを提供する施設も増えています。
さらに近年、食の分野も非常に充実してきています。東京から移住してきたシェフたちが、真鶴や伊豆近海の魚介類、静岡茶、柑橘類といった地元の食材を使ったメニューを提供するフレンチやイタリアンなどのお店をオープンしています。また、リトリートにぴったりの薬膳メニューに特化したレストランやカフェあります。