熱海の活気か軽井沢の静寂か…
好みのスタイルで過ごそう
熱海と軽井沢はどちらもリトリートに適した日本の代表的な街ですが、その魅力の方向性や過ごし方のスタイルにそれぞれ特徴があります。
熱海はなんといっても温泉というキラーコンテンツがあります。熱海の泉質は塩化物泉・硫酸塩泉で、ゆっくり温泉に浸かって体を温めることで、緊張がほぐれて心身ともにリラックスできます。また、体が温まって血行が良くなることで新陳代謝が高まり、疲労回復効果も期待できるのも温泉のいいところです。
露天風呂や高台の温泉などから、相模湾の海や初島の美しい景色を眺めながら温泉に入れば、体の疲れがとれ、心が満たされます。
またアクセスの良さから地元の人に加えて、東京から気軽に多くの人が日帰りや短期のステイで訪れ、それら多様な人が混ざり合うことで街に活気をもたらしています。
軽井沢は、森林と自然に囲まれた静寂と特に夏場の涼しく快適な環境があり、避暑地としてうってつけです。都会の喧騒から離れた非日常を静かに過ごし、芸術・文化的刺激が豊富な空間の中で人と触れ合わずに自分と向き合うには最適な街といえます。
鮮度の高い野菜や果物を楽しめるクオリティーの高いレストランも数多くあり、食の楽しさも存分に堪能することが出来ます。
家や近所の街並みなど、いつもと同じ環境のなかにいるとなかなか心からリラックスできませんが、数日間だけでも違う環境に行くと、日常を忘れて心身ともにリフレッシュでき、疲れをリセットすることができます。
コロナ渦を経て、観光地でリモートワークを行う「ワーケーション」という新しいスタイルの働き方が注目されました。一方で、環境のいいリゾート地で、働くことも観光することでもなく、ゆっくりと時を過ごすリトリートという新しい過ごし方は、慌ただしい毎日を過ごし、ストレスを抱えている現代人にとって、必要な癒やしの時間なのです。
(インテグレート代表取締役CEO 藤田康人)