トランプ米政権は30日、「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」の市条例を巡り、カリフォルニア州ロサンゼルス市を提訴した。連邦政府の移民取り締まりと同市の間で緊張が高まっている。トランプ政権はカリフォルニア州中部地区連邦地裁に提起した訴訟で、連邦移民当局との協力を著しく制限する市条例が米国憲法の最高法規条項に違反していると主張。市内での移民摘発を困難にしていると述べた。訴状は、ロサンゼルス市が移民・税関捜査局(ICE)による市内での活動を禁じようとしており、連邦移民法に明らかに反すると記した。被告として、同市とカレン・バス市長(民主)、市議会を挙げている。バス氏の事務所にコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。