「頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが20万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。(構成/ダイヤモンド社・林拓馬)

仕事ができる人は「すみません」ではなく何と言うのか?
「すみません」という言葉を口癖のように使っていないでしょうか?
結構多くの人が、無意識のうちに頻繁に使ってしまっています。
実は、これはあまり良くない習慣で、私自身も以前はそうでした。
何かあるたびに「すみません」「すみません」と言ってしまう。
そして、それが人とのコミュニケーションの中で、無意識に自分を相手の下の立場に置こうとしてしまう行為になっているのです。
人と関わるとき、誰かの下の立場でいた方が楽だと感じることがあります。
しかし、それを演出し続けると、どうなるのでしょうか?
まず、常に「すみません」という音を発し続けることで、本当に謝るべき場面でも、相手にその真意が伝わらなくなってしまいます。
「すみません」という言葉が口癖として定着してしまっていると、その一言が軽く聞こえてしまうのです。
また、環境の力関係が逆転してしまうこともあります。
たとえば、上司が部下に対して「ごめんね」「すみません」と頻繁に言うようになると、次第に上下関係が曖昧になり、外部から見れば部下の方が意見を強く持っているように映ってしまいます。
上司は「なんで自分が下に入らなきゃいけないんだ」と感じながらも、つい「すみません」と言ってしまうのです。
このように、「すみません」という言葉を頻繁に使っていると、人にコントロールされやすくなってしまいます。
だからこそ、言葉の選び方は非常に重要です。
実際、「すみません」と言っている局面の多くは、「ありがとうございます」と言い換えられる場面でもあります。
謝るのではなく、感謝の言葉を使う。
なるべく謝らないようにする。この姿勢が、日本人にとってはとても大切なのです。
すぐに謝ってしまう方が楽かもしれませんが、それを繰り返すことで、自分が誰かの下に入り、その結果としてコントロールされるようになってしまいます。
コントロールされるということは、自分の自由が奪われ、ストレスが溜まっていくということです。
もし「最近、自分は周囲にコントロールされている気がする」と感じる方がいれば、おそらく「すみません」という言葉を多用しているのではないでしょうか。
ぜひ、明日から意識して改善してみてください。
「すみません」を減らすことから始めてみましょう。
(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者、西原亮氏が特別に書き下ろしたものです)