2度目の訪問の帰路、客宅と「天将」が歩いて行ける近さであることを認識しました。そこで閃きが生まれました。
後日、仲間内で宴会を開く予定があり、そこにご主人をご招待することを思いついたのです。解決策を思いついたわけではなく、ただ、酒飲みであれば、呼んだら来るだろうという読みです。
その席には食品の惣菜女性店長2名もいます、物おじしない元気な方たちで、地元住まいということもあり、話も盛り上がるだろうという思いはありました。
「苦情の謝罪とは関係ありませんが、近くのお店が行き付けだったので」と、ご主人にお声がけすると、先方は、(当然ではありますが)何となく遠慮がちで、当日は同業者の寄り合いがあると言い、その後行けたら行くと承諾を得ました。
招待した宴会に現れた
クレーマー男性の様子は?
当日、我々はひとまず先に飲みはじめましたが、ご主人は8時になっても来ません。ご自宅にお電話をすると「まだ行っていませんか」と奥様。「分かりました、電話をしてお邪魔させていただくよう伝えます」と。このご夫婦の間も面白い感じがしました。
それから30分もして、他の客はほとんど帰り、小座敷の我々だけになったとき、「ガラッ」と玄関が開き、主役登場です。
顔は真っ赤、「女房に言われて立ち寄ったが酔い過ぎたので今日は遠慮する」と、迎えに出た私に言います。「そんなこと言わずに、1杯だけでも」と勧める私、苦情のことなどどこ吹く風。するとさすが酒飲み、座敷を覗き、「じゃあ、少しだけいいかな」と上がり込みました。
それから、1時間盛り上がりました。ご主人は喜び大はしゃぎ、土地特有の情報を話し盛り上がり酔いをさらに深め、呂律が回らなくなったので、お開きの宣言をしてタクシーを呼び、ご自宅までご主人を送り出しました。