
生成AIを使ったツールが凄まじいスピードで進化している。仕事でAIを使うのが当たり前になる時代、評価されなくなるのはどんな人なのか。突き詰めて考えると、それは「仕事に熱心な人たち」だといえる。どういう意味なのか。(山田進太郎D&I財団COO 石倉秀明)
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生成AIの進化が凄まじい
AIとうまく付き合っていくスキルが鍵に
ChatGPT、Gemini、NotebookLMなど生成AIを使ったツールの進化は凄まじいものがある。
筆者は、山田進太郎D&I財団のCOOでありながら博士課程に在籍する学生でもあるので、研究ではChatGPTをフル活用して、データ分析のコードを書いてもらったり、壁打ちをしてもらったりしている。また仕事でもNotebookLMをうまく活用しながら自動化したりと、毎日恩恵に預かっている。
そのように日頃から生成AIを活用している人もいるだろうし、一方で職場のルールとしてあまり実務では生成AIが使えない、という人も少なくないかもしれない。
生成AIが職場に入り込んでくること、私たちの仕事に侵食してくることは中長期で見ると間違いない。だからこそ、AIとうまく付き合っていくスキルは今後高い確率で必要になるだろう。
仕事でAIを使うのが当たり前になった時に、どのような人がついていけなくなるのだろうか。今までよりも評価されにくくなるのはどんな人か、といったことを今回は考えてみたい。
生成AIはスピード、質ともに劇的に進化している。これだと実務には使えないと思っていたようなタスクでも、次のモデルが出ると劇的に改善していることも少なくない。これを続けていくと、あっという間にほとんどのタスクを行えるようになるだろう。
このようなとてつもないスピードでAIが進化していく時代に、ついていけなくなってしまう人たちが出てくるだろう。意外かもしれないが、それは「仕事熱心な人たち」、もっと言えば、1日のほとんどを仕事だけに使っているようなハードワーカーの人たちである。
それはなぜか。