イーロン・マスク氏は政府を去ったが、政府効率化省(DOGE)でマスク氏の影響力は生き続けている。マスク氏がドナルド・トランプ大統領との不和の最中に政府効率化省(DOGE)のトップの座を降りてから数週間、マスク氏を支持する少人数グループが同省のレガシー(遺産)――と権力――を維持するために戦っている。DOGEに近い元・現当局者によると、職員は非公開の会合で、誰に忠誠心を持っているかと問われた――トランプ氏か、それともマスク氏か。事情に詳しい複数の関係者によると、DOGEの役割の縮小を目指す一部のホワイトハウス高官とDOGE高官とが対立し、マスク氏を支持する職員の間でも内紛や疑心暗鬼が生じている。一部の関係者によると、マスク氏の影響力は、5月に政府を離れるまで同氏の右腕だったスティーブ・デービス氏を通じて、DOGEに今も伝わっている。デービス氏はもう政府職員ではないにもかかわらず、今も定期的にDOGEの職員に指示を出し、自身の離職については「フェイクニュース」だと一部の職員に内々に伝えているという。