
波乱相場が続く今こそ、レジェンド投資家・バフェットの投資法を学ぼう! 歴史上もっとも成功した投資家の一人といえば、米国のバークシャー・ハザウェイCEOのウォーレン・バフェットだ。今回は、そんなバフェットの投資法のキホンをわかりやすく解説! 目先の株価の変動にとらわれず、長期で優れた会社に投資してみたい人はぜひチェックを!(ダイヤモンド・ザイ編集部)
「トランプ関税」などで荒れた相場が続くときは、
バフェットの“揺るがない長期投資”を参考にしよう!
2025年に入ってからの株式市場は、トランプ関税の影響で乱高下。NISA(少額投資非課税制度)で長期投資を目指している人も、不安を感じることが多いかもしれない。そんなときこそ参考にしたいのが、歴史上もっとも成功した投資家の一人であるウォーレン・バフェットの投資法だ。
バフェットは御年94歳ながら、未だにその発言が世界中から注目されているレジェンド投資家。米国の投資会社バークシャー・ハザウェイの経営権を取得してから、およそ60年で株価を約6万7000倍にまで押し上げた。この間の年平均リターンは約20%と、同期間のS&P500の平均リターン(約10%)を大きく上回っている。
この驚異的な成果を支えたのが「独自の基準で選んだ優良企業に長期投資を行う」という、バフェット流の投資法だ。その投資法はどのように培われたのか。バフェットの経歴を簡単に振り返ってみよう。
バフェットは幼い頃からビジネスに強い関心を示し、6歳のときにはガムを仕入れて売るという形で初めて「利益を得る」経験をした。その後も、ピンボールマシンのレンタル事業など、10代の頃からさまざまなビジネスに挑戦している。
やがて投資の世界に足を踏み入れたバフェットは、大学院で「バリュー投資の父」と呼ばれるベンジャミン・グレアムに師事。グレアムの教えに従い、「会社の本質的価値よりも大幅に安い価格で株を買う」という割安株投資を実践していた。
だがその後、長年のビジネスパートナーとなるチャーリー・マンガーの影響を受け、投資スタイルが進化。単に「割安な株」を買うのではなく、「競争優位性を持ち、将来も安定して成長できる優良企業」への投資へと軸を移した。これこそ、今のバフェット流の投資法の基本となる考え方だ。