「この人、仕事ができるな」は、毎日のメールで決まる。「相手に間違ったニュアンスで伝わってしまう」「文面がこわいと言われるが、原因がわからない」「メールの返信に時間がかかりすぎて、1日が終わってしまう」。メール仕事には、意外と悩みがつきものです。本連載では、中川路亜紀著『新版 気のきいた短いメールが書ける本』(ダイヤモンド社)から編集・抜粋し、迷いがちなメールの悩みを解決するヒントをお届けします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「お願いごとをした側」のメールで終わるのが基本

【どこまで返信すべき?】メールのやりとりをスマートに終わらせるたった一つのコツイラスト:水谷慶大

アポイント依頼などの場合は、依頼した側が確認とお礼を兼ねたメールを送り、やりとりを終えるのが一般的です。

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ありがとうございます。
では、5日3時におうかがいしますので、
よろしくお願いいたします。

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ほかの依頼ごとでも依頼した側のメールで終えるのが基本。
もちろん、いつも定型的なやりとりで終わるわけではなく、余談が続いたりすることもあります。そんなときは自然な流れに任せてよいのですが、どうしても迷うという人は、次のようなことも頭に入れておくと安心です。

VIPの場合は、自分の返信で終わると安心

みんなが気をつかうようなVIPとのやりとりでは、依頼した側・された側にかかわらず、こちら(目下)のメールで終わるようにすると、安心です。書くことに困るときは、

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このたびは、お引き受けいただき、本当にありがとうございます。
お目にかかれることを楽しみにしております。

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など、改めてお礼の言葉を書いてもよいでしょう。

終わりの合図になる言葉を書くのも良い

ここで切り上げたほうがいいなと思ったときは、終わりの合図になる言葉を書くのもよいでしょう。

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・それでは、当日よろしくお願いいたします。

・また詳細がわかりましたら、ご連絡いたします。

・いろいろとありがとうございました。

・またご相談させていただくことがあるかもしれませんが、まずは、これで進めさせていただきます。

・またお目にかかれる機会を楽しみにしております。

・次は来年度になるかと思いますが、ぜひまたよろしくお願い申し上げます。

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※本記事は『新版 気のきいた短いメールが書ける本』を一部抜粋・編集したものです。