「あの国の人は…」義母が子どもにヘイト発言を連発→同意を求められたが、どう異を唱える?写真はイメージです Photo:PIXTA

言葉は頼もしいパートナー。あなたに力や勇気や幸せを与えてくれます。「大人の言い換え力」に磨きをかけて、日常のピンチを華麗に切り抜けたり、果敢に立ち向かったりしましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)

クイズ

 隣の市に住む一人暮らしの義母が、いつの間にか「ヘイトな人」になっていた。家族で訪ねたら、小学生の息子に延々と「あの国の人は」などと悪口を吹き込んでいる。

 そのうち「ねえ、そう思うでしょ」と、こちらにも同意を求めてきた。まったくそう思わないが、今後の関係も考慮しつつ、どういう言い方で異を唱えるか?

(A)「ハハハ、お義母さん、もしかしてYouTubeの見すぎじゃないですか?」
(B)「いえ、△△(息子)には、そういう考えは持ってほしくありません」
(C)「日本人であることに誇りを見出すしかないなんて、寂しい人生ですね」

正解は……

B

△ (A)「ハハハ、お義母さん、もしかしてYouTubeの見すぎじゃないですか?」
◎ (B)「いえ、△△(息子)には、そういう考えは持ってほしくありません」
× (C)「日本人であることに誇りを見出すしかないなんて、寂しい人生ですね」

解説

 いつの間にか身内が、特定の外国人や属性への差別的発言をするようになっていたという話は、昨今、残念ながらしばしば聞きます。 

 どんな考えを持とうが基本的には個人の自由ですけど、自分が嫌悪感を覚えている言説を我が子に吹き込まれるのは、全力で阻止したいところ。きっぱりBのように言って、嫌悪感を示しておくのが親の務めです。相手との関係が壊れたとしても、まあ仕方ありません。

 大切なのは、我が子に「親は本気でムカついている」と感じさせることです。遠慮し過ぎているAだと、十分に伝わりません。Cは図星かもしれませんが、さすがに残酷です。